採用情報から若者の現実を認識する
現在は人手不足で採用難の時代だと言われています。
初任給引き上げなどで若い人の待遇をよくするという事も行われています。
そのようなご時世の中で、最近の若い人のリアルな現実を知る機会がありました。
若い人の待遇
私自身は今の職場で採用面接などにはかかわりませんが、人材紹介会社から推薦のあった人の経歴書などを目にする機会があります。
上司から自分の所属チームで使えそうかの判断を求められることがあり、対象者の経歴書が送られてきます。
今回その機会があり推薦のあった方の経歴書の内容を確認すると、20代の女性で正社員で働いている方で現在の年収が約310万円程度でした。
これは手取りではなく税引き前の額です。
この額から年金、健康保険などの社会保険料、さらに税金をあわせて、2割程度ひかれるでしょう。
そうすると手取りはおよそ250万円前後。
もし奨学金などの返済もあるとしたら、生活はかなり苦しいですよ。
さらに、これで一人暮らしで家賃を払っていたら、貯金はできないような状況かと思います。
そして、これは最底辺の待遇というわけではないと思います。
ごくごく普通にあり得る待遇だと思います。
転職理由としては、やはり給与についてのことが書かれていました。
現在は都市部で一人暮らしをしていて、この給与では厳しいため、地元に戻って職を探しているという事でした。
お金の若者離れ
「若者の〇〇離れ」という言葉がよく使われています。
それを逆手にとって「お金の若者離れ」というような返しが使われますが、本当にそうだなと思います。
最近の若い人は昔よりも親世代が貧しいので奨学金を返済している人も多いですしね。
実家暮らしか、もしくは奨学金返済なしでなければやっていけないですよ。
一人暮らしで、奨学金返済もありとなると到底生活は成り立たないように思います。
まとめ
昔の年収310万円よりも、今の若い人の年収310万円は体感としてはもっと厳しい状態かと思います。
社会保障については、もう少し若い人の負担を減らして、年寄りに負担を求める形にしないとあまりにも世代間の不公平が大きいように思います。
採用情報からそんなことを考えていました。
では。